Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第13回:バグハンターに求められる倫理とマナーとは?

Hello there, ('ω')ノ

🧭 ホワイトハットとブラックハットの違い

バグハンターは、ホワイトハッカー(White Hat)に分類されます。 これは「善意で、ルールに従って、セキュリティを守る立場」のハッカーです。

対して、

  • ブラックハットは「不正アクセスや情報窃取など、悪意ある攻撃者」
  • グレーハットは「善意だが無許可で調査・公開する人」

バグバウンティはホワイトハット行動が前提です。 そのためには倫理観とマナーが不可欠なのです。


🤝 バグハンターに求められる倫理観とは?

1. ルールを厳守すること

  • 対象範囲(スコープ)を逸脱しない
  • 禁止されている行為(DoSや個人情報取得など)をしない
  • 公開前の情報を外部に漏らさない(守秘義務)

💡「ちょっとだけ試してみた」は通用しません。 ルール違反は即BAN、報酬ゼロのリスクがあります。


2. 金銭より社会的意義を理解する

  • 報酬は「ありがとう」の対価
  • バグ報告は企業や利用者の安全を守る行動
  • お金目的だけの行動は信頼を失いやすい

💡 収益より信頼と実績を積むことが、長期的に稼げる道です。


3. 報告は誠実かつ敬意をもって行う

  • 誤解を招く表現や強い言葉を使わない
  • バグの影響を過大・過小に評価しない
  • 丁寧で読みやすいレポートを心がける

💡 担当者も「人間」です。 一緒に問題解決するパートナーという意識で接しましょう。


✋ 実際にあった“マナー違反”の例

ケース 結果
SNSで企業のバグ内容を勝手に投稿 プログラム追放・報酬なし
スコープ外のアプリに攻撃してバグ発見 法的警告、アカウント停止
威圧的な報告文(「今すぐ直せ、さもないと…」など) プログラムから拒否される

こういった行動は、どんなに有用なバグを見つけても一瞬で信頼を失います。


🧘‍♂️ バグハンターの心得(マナー編)

  • 🙏 “調べさせてもらっている”感謝の気持ちを忘れない
  • 📚 学ぶ姿勢を持ち続ける
  • 👣 小さなバグでも丁寧に報告する
  • 🗣 報告には“説明責任”を持つ
  • 🤐 成果や内容は企業が許可するまで外部に話さない

✅ まとめ:技術よりも「信用」が最大の武器

  • バグハンターはホワイトハットであることが大前提
  • 倫理観とマナーは報酬を超えた“信頼”を築く
  • 技術だけでは成功できない。人として信頼される行動が最重要

「この人なら任せられる」 そう思われるハンターこそ、本当のプロです。

Best regards, (^^ゞ