Shikata Ga Nai

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第5回:有名なバグバウンティ事例と報酬ランキングを紹介

Hello there, ('ω')ノ

🏆 夢がある!有名な高額報酬のバグバウンティ事例

💰 事例1:Wormhole(暗号資産ブリッジ)での報酬:約10億円!

2022年、セキュリティ研究者「satya0x」氏は、Wormholeという暗号資産関連サービスにおいて致命的な脆弱性を発見しました。

  • 脆弱性内容:数億ドル分の資産が盗まれる恐れがあるバグ
  • 報酬額:約10,000,000ドル(約10億円)
  • プラットフォーム:Immunefi(Web3特化)

この報酬は現在もバグバウンティ史上最高額とされています。


💰 事例2:Aurora(DeFiプラットフォーム)で約6億円!

別のWeb3関連サービス「Aurora」では、「pwning.eth」というハッカーが深刻なバグを発見。

  • 発見内容:スマートコントラクトの不正使用で資産の不正移動が可能
  • 報酬額:600万ドル(約6億円)
  • プラットフォーム:同じくImmunefi

暗号通貨系では、失敗が「即金銭的損害」に直結するため、報酬が非常に高額になる傾向があります。


💰 事例3:Appleのバグ発見で最高報酬1000万円超

Appleのバグバウンティプログラムでは、以下のような脆弱性に対して報酬が設定されています:

バグの種類 報酬の目安
ユーザー権限の乗っ取り 最大50,000ドル(約700万円)
カーネルレベルの侵害 最大100,000ドル(約1,400万円)
デバイス全体のリモート制御 最大200,000ドル(約2,800万円)以上も

Appleは報告の品質やPoC(再現手順)によって報酬額が変動しますが、非常に高額な部類です。


📊 バグの「価値」はどう決まるのか?

バグに対する報酬は、主に次の要素で決まります:

要素 内容
深刻度(Severity) どれだけ大きな影響があるか
再現性(Reproducibility) 誰でも再現できるか(曖昧なバグは報酬が下がる)
報告の明瞭さ 丁寧な説明、スクリーンショット、PoC動画など
発見の希少性 他の人がまだ見つけていない独自性

📈 プラットフォーム別:報酬ランキング(目安)

以下は、代表的なプラットフォームにおける報酬額の傾向です。

プラットフォーム 報酬水準 特徴
HackerOne 数千円〜100万円超 企業向け多数。初心者向けも充実
Bugcrowd 数千円〜50万円程度 報告数の多さが強み
Intigriti 数万円〜100万円以上 ヨーロッパ系。中堅向け多し
Immunefi 数十万円〜億超え Web3/暗号資産専門。高額事例多数
Synack 固定報酬型(例:1件2万円) 審査あり、参加者が選抜される仕組み

🧑‍💻 初心者でも報酬は狙える?

もちろん可能です!

以下のような中〜低レベルのバグでも、立派な報酬対象です。

  • クロスサイトスクリプティング(XSS)
  • HTTPヘッダーの不備
  • エラー処理の漏れ
  • パスワードリセット機能の不備(メールの仕様ミスなど)

これらの報酬は5,000〜50,000円程度ですが、積み重ねることで月数万円以上を目指すことも現実的です。


✅ まとめ:報酬は「スキルと工夫」の対価

  • バグバウンティの報酬額はバグのインパクト×報告の質で決まります。
  • 世界には億単位の報酬が発生した事例もある一方で、
  • 初心者が月数万円〜十万円を稼ぐ現実的な道もあります。

バグバウンティは単なる“宝探し”ではなく、実力を活かして社会貢献しつつ稼げる仕組みです。

Best regards, (^^ゞ