Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第7回:プログラムのルールを守る重要性とよくある注意点

Hello there, ('ω')ノ

🛡 バグバウンティは「合法なハッキング」だからこそルールが超重要

バグバウンティは「企業の許可のもとに実施する脆弱性調査」です。

つまり、ルール(プログラムポリシー)に基づいて行われるからこそ合法であり、報酬も得られるのです。

そのため、ルール違反をすると:

  • レポートを受理してもらえない
  • アカウントをBAN(利用停止)される
  • 重大な場合は法的責任を問われる

といったリスクがあります。


📜 プログラムのルールってどんなことが書いてあるの?

バグバウンティプログラムには、「この範囲だけ調べてください」「こういう行為は禁止です」といった具体的なルールが書かれています。

主なチェック項目は以下の通り:

項目 内容例
対象範囲(スコープ) 例:*.example.comのみ/モバイルアプリは除外 など
報告可能なバグの種類 XSSや認証回避はOK、DoS攻撃やソーシャルエンジニアリングはNG など
報酬額の目安 バグの深刻度に応じた支払い条件
報告方法 必ずプラットフォーム経由で、PoC付きで報告 など
禁止行為 攻撃的なスキャン/サービス停止/第三者情報の取得 など

このようなルールは、プログラムごとに異なるため、毎回しっかり読むことが必須です。


🚫 よくあるルール違反とその落とし穴

❌ 1. スコープ外の攻撃を行う

「本社サイトの脆弱性は対象外」と書かれているのに調査してしまうとNG。

🔍対策:対象URLを事前にマップ化する。ワイルドカード(*.example.com)は要注意。


❌ 2. サービスを止めてしまうような攻撃

DoS(サービス妨害)系の攻撃や、意図せず大量のリクエストを送ると、対象企業に迷惑がかかります。

🔍対策:スキャン系ツールを使う際は、負荷が軽いモードや事前確認を徹底。


❌ 3. 個人情報を取得・利用する

たとえ技術的に可能でも、ユーザーの実データやメールを勝手に使うとアウトです。

🔍対策:再現にはダミーアカウントを使用。データはログに残さない。


❌ 4. 報告前にSNSで公開してしまう

「こんなの見つけた!」とSNSでつぶやくのは守秘義務違反にあたる場合があります。

🔍対策:バグの詳細は報告が完了し、企業の許可が出るまで公開しない。


✏️ ルールを守るための3つのポイント

  1. 事前にプログラムページをしっかり読む

    • スコープ・禁止行為・支払い条件などは必ず確認
  2. 不明点は遠慮せず質問する

    • プラットフォームには「問い合わせ機能」あり。曖昧なまま進めない
  3. ログを記録しておく

    • 自分の調査行動を証明できるよう、日付・URL・操作ログは残しておくと安心

✅ まとめ:「正しく守る」ことが一番の近道

バグバウンティは自由度の高い活動ですが、その自由の裏には責任があるということを忘れてはいけません。

  • ルールを理解することが「合法」と「報酬」への第一歩
  • 安全に活動すれば、企業からの信頼も積み上がっていく
  • わからないことは「聞く」ことが、プロのハッカーとしての第一歩

ルールは“足かせ”ではなく、“ガイド”である。

そう思えるようになれば、もう立派なバグハンターへの道を歩み始めています。

Best regards, (^^ゞ