Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第1回:バグバウンティってなに?

Hello there, ('ω')ノ

✅ バグバウンティとは?

バグバウンティ(Bug Bounty)とは、企業や組織が自社のウェブサイトやアプリケーションなどに存在するセキュリティの不具合(バグ)を発見してくれた人に報奨金を支払う制度です。

簡単に言えば、

「ウチのシステムの弱点を見つけてくれたら、報酬をあげます!」 という企業側からの公式なお願いです。

これに応えるのが、ホワイトハッカー(善良なハッカー)と呼ばれるセキュリティ研究者たち。 彼らは企業から許可を得た範囲内でシステムを調査し、問題が見つかればそれを報告します。


🧩 誰がやってるの? 〜企業とハッカーのWin-Win関係〜

バグバウンティを導入している企業は、以下のようなさまざまな分野に広がっています。

業界 企業の例(※一部は海外)
IT Google, Facebook, Apple
金融 PayPal, MasterCard
小売 Amazon, eBay
公共 アメリカ国防総省(DoD)も導入済

つまり、IT企業だけの話ではありません。銀行や政府機関まで活用している仕組みなんです。

そしてバグを見つけるハッカーたちも、プロのセキュリティ技術者から学生、副業で始めた会社員までさまざま。 上級者になると、「バグを探すこと」自体が本業になっている人もいます。


💡 なぜ今、注目されているの?

バグバウンティが近年特に注目されている理由は、次の3つです。

  1. セキュリティ対策の一環として効果的  多くの目で常に監視してもらえるため、見落としが減り、リスクを早期に発見できます。

  2. コストが合理的  成果報酬型なので、「何も見つからなければ支払いもない」というスタイルが企業にとって経済的です。

  3. 優秀なハッカーとつながれる  企業側は外部の専門家とつながり、内部では得られない知見を吸収するチャンスになります。


💰 実際の報酬ってどれくらい?

報酬額は、見つけたバグの「深刻度」に応じて変動します。

  • 軽微な問題:数千円〜数万円
  • 深刻な脆弱性(例えば顧客データが漏れるなど):数十万円〜数百万円
  • 暗号資産系の致命的バグ:数千万円という例も!

たとえば、2022年には暗号通貨プラットフォーム「Wormhole」が約10億円の報酬を支払った事例もあります。 まさに“合法的な金鉱探し”とも言えるのがバグバウンティの世界なのです。


🧭 どんな仕組みで参加するの?

初心者が参加するには、まずバグバウンティプラットフォームに登録するのが一般的です。 有名なサービスには以下のようなものがあります。

プラットフォーム名 特徴
HackerOne 世界最大規模。初心者にも優しい
Bugcrowd プログラム数が豊富。企業との橋渡し役
Intigriti ヨーロッパ発。UIが使いやすい

これらのサイトに登録し、自分に合った「公開プログラム(誰でも参加可能)」を選ぶところから始めましょう。


🔚 まとめ:バグバウンティは、現代の“セキュリティ共同体”のカタチ

バグバウンティは、企業とハッカーが協力して安全なインターネット環境をつくるという新しい仕組みです。

  • 企業にとっては「外部の目による安心」
  • ハッカーにとっては「実力を試し、報酬を得るチャンス」

このように、双方にメリットがある「共創モデル」として、ますます注目されていくでしょう。

Best regards, (^^ゞ