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AIの賢さは「プロンプト設計」で決まる!
RAG(検索拡張型生成)を使っていて、こんな経験ありませんか?
- 同じ質問でも、AIの答え方がバラつく
- 想定と違う回答が返ってきた
- 出典がついてなかったり、話が飛んだり…
こうした「答えの質」の多くは、プロンプト(指示文)の設計次第で大きく変わります。
特にRAGの場合は、「検索結果をどう活かして生成するか」の設計がカギ。
今回は、“業務で使えるカスタムプロンプト”を設計するための技術とコツをわかりやすく解説します!
💡 プロンプト設計=AIへの“仕様書”づくり
プロンプトとは、AIへの「指示書」「ルールブック」のようなものです。
カスタムプロンプトを丁寧に設計することで、AIは次のように進化します:
ビフォー | アフター(プロンプト設計後) |
---|---|
回答がバラバラ | 毎回ほぼ同じ構成・トーンで出力 |
表現が曖昧 | 丁寧で分かりやすい言葉づかいに |
出典がない | 回答に根拠が明示される |
長すぎる・短すぎる | 文字数や構成のルール通りに出力される |
📌 設計されたプロンプトがあれば、誰が使っても「同じ品質の回答」が得られるようになります!
🛠 カスタムプロンプト設計の5ステップ
✅ ステップ①:目的を明確にする
まずは「このプロンプトでAIに何をさせたいのか?」をはっきりさせましょう。
例:
- FAQに対する簡潔な回答を生成したい
- 社内規程をもとに根拠付きで案内したい
- 報告書の要点を箇条書きで抽出したい
✅ ステップ②:出力形式を定義する
どんな形式で答えてほしいかを明示します。
指示 | 効果 |
---|---|
箇条書きで出力してください | 要点が明確になる |
300文字以内でまとめてください | 簡潔な出力になる |
出典がある場合は文末にファイル名を記載 | 根拠の明示が可能になる |
✅ ステップ③:使う情報の範囲を指定する(RAG特有)
RAGでは「どの情報だけを使うか」を制限するのがとても重要です。
以下のコンテキストの情報のみを参考にしてください。 それ以外の知識や推測で答えを補完しないでください。
➡ これを入れておくことで、ハルシネーション(事実と異なる出力)を大幅に抑えられます!
✅ ステップ④:回答の“トーン”や“立場”を設定
あなたは社内のベテラン社員です。新人にも分かるように丁寧に説明してください。 専門用語には簡単な補足もつけてください。
➡ 曖昧な回答や冷たい印象の出力を避けるためにも有効です。
✅ ステップ⑤:テスト&改善
実際にいくつかの質問で出力を試し、「もっとこうしてほしい」と思った点を随時プロンプトに反映しましょう。
📌 プロンプトも“プロダクト”のように改善を続けていくことが大切です!
✏️ 実用プロンプトの例(社内FAQ用)
あなたは社内FAQサポートAIです。以下の情報(コンテキスト)のみをもとに質問に回答してください。 - 回答は300文字以内で簡潔にまとめてください。 - 専門用語には()で簡単な説明を加えてください。 - 該当する出典(ファイル名+章番号)があれば、文末に記載してください。 - 回答できる情報が見つからない場合は「情報が見つかりませんでした」とだけ返してください。
🎯 よくあるプロンプト改善ポイント
改善ポイント | 例 |
---|---|
長すぎる回答になる | 文字数制限を明示する |
出典が表示されない | 出典を表示するルールを明記 |
主語があいまい | 「あなたは◯◯役割」と立場を明確に |
回答にムラがある | 回答フォーマットを定義する(例:①〜③で答える) |
✅ 複数プロンプトの管理アイデア
- ExcelやNotionで「目的別プロンプト集」を作る
- ユースケースごとにテンプレート化(FAQ回答用、レポート作成用など)
- ChatGPTなどのUIにあらかじめプロンプトを組み込んで“定型化”
📌 一度整えれば、非エンジニアでも同じ精度で使える仕組みになります!
まとめ:プロンプト設計は“AIを育てるレシピ”
- カスタムプロンプトは、RAGの精度・信頼性・一貫性を左右する重要な要素
- ユーザー体験も大きく変わるため、プロンプトは「設計する」ものとして扱う
- テンプレ化すれば、誰が使っても同じ出力品質が実現できる!
Best regards, (^^ゞ