Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第22回:OpenAI APIを使うための基礎知識

Hello there, ('ω')ノ

生成AIを“業務の中に組み込みたい”と思ったら

ChatGPTなどのAIを、普段の業務に便利に活用している方も増えてきました。

ですが、こんな声もよく聞きます:

🔸「社内のシステムと連携させたい」
🔸「独自のチャットボットに使いたい」
🔸「外部サービスと組み合わせて自動化したい」

そうした“自社向けのAI活用”を実現するカギとなるのが、OpenAI API(オープンエーアイ・エーピーアイ)です。

今回は、OpenAI APIを使うために必要な基本知識と、実務での活用イメージをわかりやすく解説します!


💡 そもそもAPIとは?

API(エーピーアイ)とは、

アプリやツールが「別のサービスと会話するための窓口」

のことです。

OpenAI APIを使えば、自社のアプリ・システムからChatGPTの頭脳(LLM)にアクセスして、文章を生成させることができるようになります。

📦 つまり、「ChatGPTを自社の中に埋め込む」ための鍵がAPIなんです。


🔑 OpenAI APIでできること(ざっくりまとめ)

活用例 説明
質問応答 ユーザーの質問に答える(FAQボット)
要約 長文を簡潔にまとめる
言い換え 難しい言葉をやさしく書き換える
翻訳 多言語に自動翻訳
文書生成 メール、提案文、報告書などの草案作成
コード補助 プログラムコードの生成・修正提案(開発支援)

📌 これらすべてが「API経由」で自動化・組み込み可能になります!


🛠 OpenAI APIを使うための3つの準備

① OpenAIのアカウント作成(無料)


② APIキーの取得

  • ダッシュボードから「APIキー」を発行
  • これは“あなた専用のカギ”。システムがOpenAIにアクセスするときに使います

🛑 注意! APIキーは秘密情報なので、コードやGitHubに書いたままにしないこと!


③ 開発環境を準備(またはノーコードツール)

  • Pythonなどのプログラム環境で実装
  • または Zapier や Make.com、Notion AIなど、API連携可能なノーコードツールを使うのもOK

🧩 代表的なAPIの種類(モデルごとに選べる)

モデル 特徴 用途例
GPT-3.5 高速・低コスト ライトな文章生成、要約など
GPT-4 高精度・高コスト 複雑な質問対応、高品質な出力が必要な場面
GPT-4 Turbo GPT-4の改良版、最大128,000トークン 長文処理、ドキュメントQAなどに最適

💬 APIのリクエスト例(超基本)

以下は、PythonでOpenAI APIを使ってChatGPTに質問する超シンプルな例です:

import openai

openai.api_key = "sk-xxxxxxxxxxxxxxxx"

response = openai.ChatCompletion.create(
  model="gpt-4",
  messages=[
    {"role": "user", "content": "RAGについてわかりやすく説明してください"}
  ]
)

print(response['choices'][0]['message']['content'])

🔹 結果:RAGの説明が自然な文章で返ってきます!


📈 料金の考え方:トークン課金制

APIの利用は「トークン単位」で課金されます。

モデル 料金(例)※2024年時点 備考
GPT-3.5 約 $0.0015 / 1Kトークン 低コストで試しやすい
GPT-4 約 $0.03〜 / 1Kトークン 高精度のぶん、やや高め
GPT-4 Turbo 約 $0.01〜 / 1Kトークン 長文向き、コスパ良し

📌 1Kトークン ≒ 日本語で約750文字前後 と考えるとイメージしやすいです。


📚 実務での活用アイデア(社内編)

部門 活用例
人事 面接評価コメントの要約、社員説明文の生成
営業 顧客向け提案文の草案作成、商談記録の整理
総務 社内FAQ対応、自動返信メール文の生成
開発 コード生成・コメント要約・エラー解説など

➡ APIを使えば、「人が手作業でやっていた部分」が自動化可能に!


まとめ:OpenAI APIは“AIを業務に組み込む入口”

  • OpenAI APIは、ChatGPTの頭脳を自社アプリや業務フローに組み込む手段
  • 質問応答、要約、翻訳など多くの処理を自動化できる
  • APIキーを使って、コードやノーコードツールから呼び出せる
  • トークン課金制なので、使いすぎには注意!
  • 「業務×生成AI」を実現したいなら、まずはここからスタート!

Best regards, (^^ゞ