Hello there, ('ω')ノ
「同じ質問なのに、結果が違う?」その原因は…
ChatGPTやRAGを使っていて、こんなことはありませんか?
🔸 前はうまく答えてくれたのに、今回は微妙…
🔸 情報は合ってるけど、説明がまどろっこしい
🔸 回答のトーンや形式がバラバラで使いづらい
それ、もしかしたら プロンプト(質問の書き方) に原因があるかもしれません。
今回は、AIに安定して正確な回答をさせるための「プロンプトテンプレート」の考え方と、
実務でそのまま使えるテンプレ例をご紹介します!
そもそも「プロンプトテンプレート」とは?
プロンプトテンプレートとは、
✅ 「AIに毎回同じような“指示の型”を与えるためのひな形」
です。
人に説明するときも、以下のような型があると話しやすいですよね?
- 「誰に向けて」「何を」「どういう口調で」伝えるか
- 「出力形式」はどうするか(箇条書き?要約?表形式?)
AIも同じで、こうした構成を明確に指示することで、出力の品質が安定します。
どんな場面で使うの?
シーン | 効果 |
---|---|
社内FAQの回答 | トーンや構成を統一できる |
報告書の要約 | 抜き出す項目を揃えられる |
契約条文の要点抽出 | 必要な情報だけを明確に指示できる |
プレゼン原稿作成 | 説得力ある構成を事前に指定できる |
🎯 基本構成:プロンプトテンプレートの「5つの要素」
要素 | 内容 | 例文 |
---|---|---|
🎯 目的 | 何をさせたいか | 「以下の文書から質問に対して答えてください」 |
👤 読者 | 誰向けか | 「非エンジニアの社員向けに」 |
🗣 文体・トーン | どういう口調で書くか | 「親しみやすく、丁寧に」 |
📋 出力形式 | 箇条書き?要約? | 「3つのポイントで箇条書きにしてください」 |
❗ 注意事項 | 避けたいことなど | 「不明な場合は『情報が見つかりませんでした』と返してください」 |
✏️ 実用例:社内マニュアルQ&Aボット用テンプレ
あなたは社内マニュアルに詳しいAIアシスタントです。 以下の社内文書(複数チャンク)を参照して、質問に対する回答を作成してください。 【条件】 ・非エンジニアの社員向けに、やさしい言葉で説明してください ・事実に基づき、誤解のないよう丁寧に答えてください ・回答が長くなりすぎないよう、300文字以内でまとめてください ・不明確な点がある場合は「この情報では判断できません」と明記してください ・文末には必ず「出典:〇〇文書」と記載してください
💬 テンプレがあると何が変わる?
Before(テンプレなし) | After(テンプレあり) |
---|---|
回答のトーンが毎回バラバラ | 丁寧で一貫した表現に統一できる |
情報の抜け漏れがある | 必要な構成要素が揃う |
迷ったときに「どんな質問すればいいか」が曖昧 | テンプレが“質問の型”になるので安心 |
LLMごとに結果が変わりやすい | 安定した出力に近づける |
📌 RAGでもこのテンプレートを使えば、どんな社内データからでも“一貫性ある回答”が得られるようになります!
👨💻 応用編:テンプレートを動的に使う方法(エンジニア向け)
LangChainやLlamaIndexなどのRAGフレームワークでは、テンプレートを変数付きで設計することができます。
TEMPLATE = """ あなたは社内ドキュメントをもとに質問に答えるアシスタントです。 質問: {question} 参照情報: {context} 条件: - わかりやすく簡潔に - 出典を明記 - 間違った情報は答えない """
➡ こうすることで、「毎回同じ品質のプロンプト」が生成処理に使われるようになります。
まとめ:プロンプトテンプレートは“AIのマニュアル”みたいなもの
- AIに正しく指示を出すには、「型(テンプレート)」があると効果的
- 内容、読者、口調、形式、制限などをテンプレにしておくことで、出力のブレを減らせる
- 特に社内での定型業務(FAQ、要約、規定説明など)におすすめ
- ノーコードでも活用できるし、RAG実装時には必須レベル!
Best regards, (^^ゞ