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APIドキュメントが機械可読な形式(JSONやYAML)で提供されている場合、これを解析し、自動的にAPIの動作を調査することができます。
1. APIドキュメントの機械可読フォーマットとは?
機械可読なAPIドキュメントは、APIの仕様を構造化されたデータとして定義したものです。主なフォーマットは以下の通りです。
フォーマット | 説明 |
---|---|
OpenAPI (Swagger) | JSONまたはYAMLで書かれたAPI仕様。多くのAPIで採用。 |
RAML | REST APIの仕様を定義するためのフォーマット。 |
WSDL | SOAP APIの仕様を定義するXMLベースのフォーマット。 |
GraphQL Schema | GraphQL APIの構造を記述する定義ファイル。 |
これらのドキュメントを解析することで、APIのエンドポイントやリクエストパラメータ、認証情報を特定できます。
2. Burp Suiteを使ったAPIドキュメントの解析
Burp Suiteは、機械可読なAPIドキュメントを解析し、脆弱性スキャンを行うのに役立ちます。
(1) Burp Scannerを使ってAPIをクロール
- OpenAPI(Swagger)やJSON/YAML形式のAPIドキュメントをBurp Scannerで解析可能
- APIエンドポイントを自動検出し、脆弱性スキャンを実行
(2) OpenAPI Parser BAppを活用
- Burp Suiteの BApp Store から OpenAPI Parser をインストール
- OpenAPIの仕様を解析し、エンドポイントやパラメータ情報を抽出
活用例:
1. APIドキュメント(openapi.json
)を取得
2. OpenAPI Parserで解析し、APIのエンドポイント一覧を生成
3. Burp SuiteのIntruderを使ってリクエストを自動送信し、脆弱性を発見
3. PostmanやSoapUIを使ったAPIテスト
Burp Suite以外にも、APIをテストできるツールがあります。
(1) Postman
- OpenAPI, RAML, GraphQLなどをインポート可能
- APIのリクエストを簡単に作成・テストできる
- 認証が必要なAPIの動作検証にも便利
活用手順:
1. openapi.json
をPostmanにインポート
2. 自動生成されたリクエストを実行
3. APIのレスポンスを確認し、不審な挙動をチェック
(2) SoapUI
- SOAP APIのテストに最適
- WSDLをインポートしてテストスクリプトを自動生成
4. 機械可読なAPIドキュメントを活用するメリット
✅ APIのエンドポイントや認証情報を簡単に特定できる
✅ Burp SuiteやPostmanを使えば、手作業なしで自動テストが可能
✅ 隠れたAPIエンドポイントや脆弱な設定を効率的に発見できる
機械可読なAPIドキュメントは、開発者にとって便利な一方で、攻撃者にも貴重な情報を提供することがあります。そのため、APIのセキュリティテストを行う際には、これらのドキュメントを積極的に解析し、潜在的な脆弱性を見つけ出すことが重要です。
Best regards, (^^ゞ