Hello there, ('ω')ノ
APIはアプリケーション同士をつなぐ重要な仕組みですが、適切なセキュリティ対策が施されていないと、大きなリスクを伴います。
APIセキュリティの基本
APIは、外部とやり取りするための「玄関口」として、特に攻撃者のターゲットになりやすい部分です。たとえ簡単なデータ構造やクエリであっても、適切に管理されないと、膨大なリソースを消費してしまうような攻撃の入り口になる可能性があります。
セキュアなソフトウェア開発の重要性は以前から叫ばれていますが、新しい脅威が次々と登場する中で、ますます注目を集めています。
セキュリティ対策のアプローチ
1. インシデント対応チーム
一部の企業では、インシデント発生後の影響を最小限に抑えるため、インシデント対応チームを設置しています。しかし、この方法は問題が発生した後の「ダメージコントロール」であり、根本的な解決にはなりません。
2. クラウド環境の利用
「クラウド環境で動作しているから安全」という誤解もよくあります。実際には、クラウド事業者とユーザが責任を分担する共有責任モデルが採用されています。クラウド事業者はインフラを保護しますが、API自体のセキュリティは利用者側の責任です。
セキュリティを早期に考える重要性
APIを含むソフトウェア開発では、セキュリティを左にシフトする(開発の初期段階で取り組む)ことが推奨されます。API設計の段階からセキュリティを考慮することで、後から修正する手間やコストを抑えられます。
しかし、予算が限られていたり、技術力が不足していたりする企業では、初期段階で十分なセキュリティ対策を取れないこともあります。このため、可能な限り簡単で効果的な方法から始めることが大切です。
セキュリティ実践のポイント
1. プロトコルの選定
API開発では、まず使用するプロトコルを慎重に選びましょう。REST、gRPC、GraphQLなど、それぞれの特徴や利点、欠点を理解した上で選択してください。
2. クラウド事業者の活用
主要なクラウド事業者(AWS、Azure、Google Cloudなど)は、API管理やゲートウェイサービスを提供しています。これらのサービスは、セキュリティベストプラクティスを備えており、ウェブファイアウォールとも統合されています。
認証(AuthN)と認可(AuthZ)の管理
APIセキュリティでは、認証(AuthN)と認可(AuthZ)の管理が最も重要です。以下のようなポイントをチェックしましょう:
認証情報の種類
トークンやユーザ名/パスワードの組み合わせを利用していますか?認証情報の保存とフロー
トークンや認証情報をどこに保存し、どのようにAPIエンドポイント間で送信していますか?ライフサイクル管理
トークンや認証情報の有効期限を設定し、定期的にローテーションしていますか?記録と監視
トークンや認証情報の利用履歴を記録し、どのシステム部分にアクセスが試みられたかを監視していますか?
認証ミスが引き起こすリスク
認証や認可が不十分だと、以下のようなリスクが発生します:
侵入のリスク
悪意ある攻撃者がシステムに侵入し、データを盗む可能性があります。リソースの不正使用
攻撃者がシステムリソースを悪用し、正当なユーザに影響を与えることがあります。ビジネスへの影響
セキュリティ侵害による評判の低下や法的な問題が発生することがあります。
まとめ
APIは多くのシステムの「玄関口」であり、セキュリティを強化することはビジネスの成功に直結します。適切なプロトコル選定やクラウド事業者の活用、認証・認可の管理を徹底することで、リスクを最小限に抑えることができます。
Best regards, (^^ゞ