Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

REST APIについてまとめてみた

Hello there, ('ω')ノ

今回は「REST API」についてわかりやすく解説します。 RESTは、シンプルで柔軟なAPIの設計手法で、現在多くのウェブサービスで採用されています。

REST APIの基本とは?

ステートレスな設計

RESTはステートレス、つまり「状態を保持しない」設計が特徴です。 通信中のデータにはセッション情報(誰がどの時点でアクセスしているか)が含まれず、クライアント側で状態を管理します。 この仕組みによってシステムはスケーラブルになり、より多くのユーザやデータを効率的に扱えるようになります。

HTTPメソッドを活用

RESTはHTTPをベースに設計されており、以下のようなメソッドを使って操作を行います。

  • GET: データの取得
  • POST: データの作成
  • PUT: データの更新
  • DELETE: データの削除

これらは「CRUD(Create, Read, Update, Delete)」操作と対応しています。


RESTの6つの基本設計ルール

RESTが「RESTful」と呼ばれるためには、以下の6つのルールを満たす必要があります。

  1. クライアント・サーバー構造
    クライアント(利用者)とサーバー(提供者)の間で明確に役割が分かれています。

  2. ステートレス
    メッセージに状態情報を含めないことで、システムの効率が向上します。

  3. キャッシュ可能
    キャッシュサーバーを活用することで、データの再利用や高速化が可能です。

  4. 統一されたインターフェース
    汎用的な設計により、シンプルでわかりやすい構造を実現します。

  5. レイヤードシステム
    システムが階層的に設計され、セキュリティや拡張性が向上します。

  6. コードオンデマンド(任意)
    必要に応じてサーバーからクライアントにコードを送信して実行することで、クライアントの機能を拡張できます。


RESTとSOAPの違い

RESTとSOAPの最大の違いは、どのようにデータを操作するかにあります。

REST

  • リソース操作: クライアントがサーバー上のリソース(データ)を直接操作(取得、更新、削除)します。
  • 軽量設計: データ形式には主にJSONを使用し、シンプルで効率的です。

SOAP

  • サービス呼び出し: クライアントはサービスを呼び出し、サービスがリソースを操作します。
  • XMLベース: SOAPはXMLを使用しますが、この形式はデータが複雑で解析にコストがかかります。

REST APIの安全性とJSONの優位性

REST APIは主にJSON形式を使用します。JSONは以下の点で優れています。

  • シンプルな構造: キーと値(KVペア)のマップ形式で記述します。
  • 軽量: XMLに比べてデータ量が少なく、処理が高速です。
  • 汎用性: 配列やオブジェクトなど、さまざまなデータ型に対応しています。

JSONの例

以下はJSON形式の設定ファイルの例です。

{
    "config_file": "apache.conf",
    "number_of_replicas": 2,
    "active": true,
    "host_names": [
        "server1.domain",
        "server2.domain"
    ]
}

XMLよりもシンプルでわかりやすいです。


RESTの安全性に関する注意点

REST APIは便利ですが、安全に運用するための注意が必要です。 特に、以下のような攻撃や問題に注意しましょう:

  • データの安全性: 不正なデータが送信されないよう、入力データの検証を徹底します。
  • XMLの脆弱性: RESTは主にJSONを使いますが、XMLを使う場合は過剰なエンティティのネスト(例: XML爆弾)に注意が必要です。

これらのセキュリティ問題については、OWASP(オープンウェブアプリケーションセキュリティプロジェクト)のガイドラインを参考にすると良いでしょう。

Best regards, (^^ゞ