Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

人的エラーの探索、robots.txtやWayback Machineの活用についてまとめてみた

Hello there, ('ω')ノ

高度な脆弱性検索のテクニックとして、人的エラーの探索や、robots.txtファイルやWayback Machineを活用する方法があります。これらの手法は、一般的なスキャンやテストでは見逃されがちな脆弱性を発見するのに役立ちます。

1. 人的エラーの探索

概要: 人的エラーは、セキュリティ脆弱性の一因となることが多いです。開発者や管理者が設定ミスや情報漏洩を引き起こす場合、攻撃者がこれを利用してシステムに侵入する可能性があります。

具体的な探索手法:

  • 公開リポジトリのチェック:

    • GitHubやGitLabのリポジトリ: 開発者が誤って機密情報(APIキー、パスワード、秘密鍵など)を公開してしまうことがあります。
    • 手法: GitHubの検索機能を使用して、企業名やドメイン名に関連するリポジトリを検索し、コミット履歴やコード内に機密情報が含まれていないか確認します。
    • ツール: GitLeaks、TruffleHog などを使用して、リポジトリ内の機密情報をスキャン。
  • ミスコンフィギュレーション(設定ミス):

    • : 管理者パネルがインターネット上に公開されていたり、デフォルトのパスワードが変更されていない状態で残っている場合があります。
    • 手法: ShodanやCensysなどの検索エンジンを使用して、インターネット上で公開されている管理パネルやデフォルトの設定を持つデバイスを検索します。
  • エラーメッセージの調査:

    • 概要: 詳細なエラーメッセージは、攻撃者にとって有用な情報源になります。エラーメッセージには、データベースの構造やサーバーの設定情報が含まれることがあります。
    • 手法: Webアプリケーションをテストして、意図的にエラーを発生させ、返されるメッセージに機密情報が含まれていないか確認します。

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  • GitHubリポジトリでの機密情報漏洩: 開発者が誤ってAPIキーや認証情報をGitHubにコミットしたケース。攻撃者がこれを利用して、対象のシステムにアクセスする可能性があります。
    • 対策: 機密情報をバージョン管理システムで管理しない、もしくはツールを使用してコミット時にスキャンを行う。

2. robots.txtの活用

概要: robots.txtは、Webクローラーに対して特定のディレクトリやページをクロールしないよう指示するファイルです。しかし、このファイルに記載されたディレクトリやファイルには、機密情報や非公開のページが含まれている可能性があります。

具体的な探索手法:

  • robots.txtファイルの確認:
    • 手法: http://example.com/robots.txt にアクセスして、サイトがクローラーに対してどのURLを除外しているか確認します。
    • 解析方法: 除外されているページやディレクトリにアクセスし、公開されていない情報や管理用のページがないかを確認します。
    • : Disallow: /admin/ という記述がある場合、http://example.com/admin/ にアクセスして、管理者パネルが公開されていないかを確認します。

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  • 企業のrobots.txtファイルに含まれる管理パネルのURL: 攻撃者がこれを見つけて管理パネルにアクセスし、ログイン試行やブルートフォース攻撃を行う可能性があります。

3. Wayback Machineの活用

概要: Wayback Machineは、ウェブサイトの過去のバージョンをアーカイブしているサービスです。過去のバージョンに含まれていたが、現在は削除されている情報を調査することができます。

具体的な探索手法:

  • ウェブサイトの過去のバージョンを調査:
    • 手法: Wayback Machine(archive.org)にアクセスし、対象のドメインを検索して過去のスナップショットを確認します。
    • 探索ポイント:
      • 機密情報やコメント: 過去のバージョンに機密情報が含まれていたり、コメントアウトされたコードが残っている場合があります。
      • 古いエンドポイントやAPI: 現在は使用されていないが、過去に存在したエンドポイントやAPIを確認します。
      • 削除されたページ: 旧バージョンにアクセスできるページが現在も機密情報を公開していないか確認します。

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  • 削除されたがキャッシュに残った管理者パネル: 現在のサイトからは削除されたが、Wayback Machineにキャッシュが残っている管理者パネルを見つけ、脆弱性を悪用する可能性があります。

まとめ

高度な脆弱性検索のテクニックとして、人的エラーの探索、robots.txtファイルの解析、Wayback Machineの活用が重要です。これらの手法を使用することで、一般的な脆弱性スキャンでは見逃されがちなセキュリティリスクを発見することができます。これらのテクニックを効果的に活用することで、より包括的なセキュリティ評価を実施し、システムの防御力を強化することが可能です。

Best regards, (^^ゞ